一円の収入にもならないこのブログですが、かなり時間をかけて文章を考えています。
誰かがイヤな気持ちをもたないか、とか(現実的に無理かとは思いますが…)。少なくとも一人でも私のブログを読んで、楽しんでもらえたらという気持ちです。
それは書くことだけではなく、講師業という仕事でも同様です。
対面セミナーの場合は、「パワポを伝える」のではなく「パワポで伝える」。
まず、何を目的に伝えるのか、から始まり構成、言葉の選び方あらゆることに気を配ります。
以前、娘がプレゼンをするときにレクチャーした記録です。
整理収納アドバイザー2級認定講座、準1級講座、またクライアントから依頼のあったセミナーや社員研修などを担当する中で、内容を理解してもらうためにはまずは耳をむけてもらわなければなりません。
伝えることは喜びと不安の交じり合う、繊細な仕事です。
先日の安倍元首相の国葬での菅さんの弔辞。安倍さんと菅さんの間柄だからこそ語れる内容でした。飾らない菅さんの人柄を含めて、心打つものがありました。
あの弔辞を聞いて、この本を思い出しました。
すみません!読み終えて既にメルカリで売却してしまいました。
以下、ざっくりあらすじです。
結婚式で同僚のスピーチを頼まれた主人公、こと葉は、スピーチ当日、大恥をかいてしまいます。同じようにスピーチ下手と思っていた人から胸を打つスピーチを聞き驚きます。淡々と生きてきたこと葉は「スピーチライター」という仕事と久遠久美と出会い、幼馴染の選挙立候補のスピーチライターとして奮闘するというお話です。言葉の力に気づき、職業人として成長していくストーリーは軽快で、あっという間に読んでしまいました。登場人物に悪い人が出てこないので安心です。
セミナーの仕事が減り、人前で話さなくなると言葉選びが下手になってきています。その反省をこめて今日のブログではこの本を選びました。
読み返すことはないかな、と思いメルカリに出してしまいましたが、また読みたくなりました。
自己研鑽の意味もこめて再読し(悔しいけど明日また本屋に行きます)、こちらのブログで文章を書くこと、人に話す時の注意点(理解に齟齬がないようにする、目的に合わせて、言葉の温度を上げたり、心打つキーワードで言葉に命を吹き込むなど)をかみしめて仕事をしていきたいと思います。