ほはばブログ

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50代からの女性の暮らし方、働き方、学び方

【読了】小さいコトが気になります

待ち合わせの時間よりも早く着いた書店で買った1冊。益田ミリさんは以前、大ファンでした。特にすーちゃんシリーズ。

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帯には「日常がちょっと愛おしくなる」と書いてあります。確かに「あぁ、なんかわかるー」というほのぼのエピソードの数々は気楽に読めちゃいます。でも・・・なんでだろ。以前のように益田さんと同じ周波数でない自分の存在を感じてしまうのです。すーちゃんにはまっていたころは、これから私はどうなっちゃうんだろう、という心細さとすーちゃんの日常を重ね合わせて、何度も読み返していました。しかし、今回はくすっと笑えるものの「こんなに周りのコトやヒトに敏感だったら生きづらいんじゃないか」と心配になってしまうのです。例えば、銀行でのエピソード。案内をしてくれる年配の2人の女性。一人はアンニュイ、一人はスポーティ。彼女らはパートタイムなのか、再雇用なのか。若い行員に指示を出したりしているというなら後者か。益田さんは自分が窓口に呼ばれるのを待ちながら、2人の女性の若かりし日の行員時代に思いを馳せる。

他人の人生に思いを馳せることなんて、今の私にはまずない。自分のことで精いっぱいなのだ。自分の人生だけで一日クタクタなのだ。益田さんにとっては息を吐くように自然に思いめぐらしてしまうのかもしれない。またはエッセイのネタとして、エッセイストモードに入っているのかもしれない。以前は心地よかった文章が、今は少しだけ息苦しく感じられたのです(批判ではないです。私の個人的な感想)。

本との出会いは、人との出会いに似ている気がします。たまたま同じような状況にいる本に出会い、共感する。あなたを(あなたの書く本を)もっと知りたいから、たくさん、そして何度も読む時期を過ぎ、いつしか本から離れしばらくして再会したら「え、わかりあえない」という申し訳ないような、さびしいような気持ちになる。まさにこの本との出会い、(=益田さんの作品との再会)は、そんな感じでした。本自体はさらっと読めて、くすっと笑える本です。寝る前などにおススメです。益田さんのエッセイやコミックを手にしたことがない方、ぜひ読んでみてください。

【2024.4.23 本日のおやつ】

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うなぎボーン。以前はスーパーの鮮魚売り場の上段に並んでいてよく買っていましたが、最近見かけなくなり楽天のお買い物マラソンで購入しました。いろんな会社のうなぎボーンを食べたのですが、ここのが一番おいしい。特に醤油味(ほかに塩味もあり)。骨粗鬆症に備えねば。