ほはばブログ

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50代からの女性の暮らし方、働き方、学び方

傷つけている「かもしれない」感覚を大切にしましょう、というお話。

先日、ひたちなかに綾小路きみまろのライブ(漫談)を聴きに行ってきました。一緒に行ったお友達の大塚さんのブログを本人の許可を得てリンクします。ちなみに大塚さんは「三度の飯より手抜きが好き」「無駄な家事を削ぐためなら努力は惜しまない」という真面目なのか不真面目なのかよくわからない人です。ちょっと「健康のためなら死んでもいい」という私の信念に似ているところに惹かれています。

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昨年、二人で嘉門達夫さんのライブに行こうとしたところ、不祥事を起こして(もちろん嘉門さんが)ライブが中止になってしまいました。笑いを求めてさすらう私たちは4月にきみまろ(愛をこめて、あえて「さん」はつけず書きます)が茨城に来るという情報を入手。ここからの私の行動は早く、10列目をゲット。当日ひたちなか文化センターの大ホール1300席は満席でした。きみまろの芸風は20年以上前から変わっておらず、少しだけ令和版になっていました(私は昔、羽生結弦選手似ていた。羽生さんは将来私のようになる。しかしここにいる誰もそれを確認できない、等)。紅麹だの、女は顔だの。他にも文字にも起こせないような差別的表現もありました。テレビで言ったら即アウトな言葉のオンパレード。令和のテレビ番組には不適切な芸能人と言えるでしょう。

しかし、1,300人はどっひゃんどっひゃんウケまくっているのです。私の斜め前のお客さんは嫁姑ネタ(の嫁ディスり)の部分のみに激しく反応し、声高らかに笑ってました(それを見た私がウケまくってたのは言うまでもありません)。きみまろ曰く「前から3列目までのお客様は被害者、私は加害者です」。大きなうちわ(キラキラ縁つき)を振って応援に来ている女性グループをさんざんディスってました。

女性蔑視、いじめ、侮辱。きみまろのライブはそういうプレイなのです。それをわかっている人対象だからこそ成立するライブなのです。「こんなことを言ったら、子供がマネします(怒)」などという人はそもそも5,000円払って見に来ないのです(ちなみにスーツケース持ってきている人もいたので、遠方からのお客さんもいたと思われます)。実は私自身30代半ばくらいまできみまろの漫談が大嫌いでした。人のことをバカにしてそれをメシのタネにしてるなんて下品!!喜んで聴いてる人はいいけど、私は見ない、聞かない。そう思っていました。嫌い、ということも忘れていた50代過ぎ。改めて聴いてみると、それなりに人生を積み重ねた者にしか分からない、関係者以外立ち入り禁止のような限定された人にだけ与えられるエンタメを理解できるようになっていました。ピーマン嫌いだった子供が大人になって美味しいと感じられるようなイメージ?

なんだか、話がとっ散らかってしまいました。今回きみまろの漫談を聞いて思ったのは「自分が発した言葉はすべての人を傷つけない、ということはできない」ということです。きみまろはそういうプレイのショーであり、人を傷つけようとしているわけではないので、大いにディスり、私たちも大いに笑いました。しかし普段の生活は違います。どんなに努力しても傷つけてしまうことがある、仕方がないことだけれどそれを前提に言葉を発していこうと肝に銘じました。意図的にも恣意的にも他者の発する言葉で傷つくことはこの私でさえもあります。同じように私もどこかでだれかを傷つけているかもしれません。このブログの文中の言葉の中にも気を悪くしている方もいるかもしれません。しかし自分なりに責任をとる覚悟で一語一句紡いでいるつもりです。失敗もありますが、傷つけている「かも知れない」という感覚は常に持ち続けていたいです。

【2024.4.15 本日のおやつ】カスミ(茨城を中心に展開するスーパーマーケット。今はユナイテッドホールディングスになった模様)で買った、土浦市の紫峰醤油味のポテトチップス。あぁ、禁断の夜のポテチ。

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