「あなたの気持ち、よくわかります」。つらいときにこの言葉に救われたことが今まで何度もあります。その反面、「私の気持ちがわかるわけない」と思ったこともあります。だからむやみに言ってはいけないと思っています。発達障害。何となくは分かるけれど、いろんなお困りごとがあることをこの本によって知りました。著者であるなずなさんの日々のこと、困りごとが書いてあり（文字だけでなく、まんがにもなっています）、それに精神科医の松本さんが解説をする、という形式の構成です。
読んでいると、私にも当てはまるところがあります。過集中とか人の名前が覚えられないとか。それが生活をするのに困難なレベルになると発達障害と名付けられるだけで、実は皆さんそれぞれに大なり小なり「特性」を持っているのだということが分かります。この「大なり小なり」というところが特に重要で、自分にもそういう特性があるからと言って軽々しく「わかるわー」というのは失礼なのかも知れないです。ほんとのほんとの状況は本人しかわからないのだから。
なずなさんは、頑張りすぎて不登校になり、フリースクールから通信制高校に進学しました。日本の教育制度に合わせるのではなく、自分が合うところに行った、というわけです。周りの人に支えられ、助けられて自分らしく生きることをつかみ取ったのです。不便だな、困ったなと思ったらその問題に真正面から闘うのではなく、逃げたりやめたりするのもひとつの方法です。じゃあどうすればいいかな、無理のない範囲でやってみよう、というのもひとつの方法です。「〇〇であるべき」「△△でないとここにいてはいけない」などと思わずにありのままの自分でいられるのが理想です。人を助ける、というよりはありのままを認め合える社会になるといいのに、と思います。
【2024.4.24 本日のおやつ】
赤城乳業のチョコミントアイス。ファミリーパックを買うことが多いのですが、日本初、自分でチョコチップを作るチョコミントアイスを見つけ購入しました。カップの内側にチョコが張りめぐらされていて、側面を押すと、チョコが割れて食べるときにチョコミントアイスに大きくて薄いチョコが混じりあい、何ともいえない食感です。ぜひ見つけたら食べてみてください！
