ほはばブログ

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50代からの女性の暮らし方、働き方、学び方

ありがとうが言いたくて。

全く個人的な話です。

 

私の大好きで尊敬していたペン字の先生がお亡くなりになりました。

2ヶ月前のことです。

スマホをahamoに変えたばかりで先生のご主人からのショートメールに気づけず、お手本を取りに行きます!というのんきな電話で先生の訃報を知ることになりました。

 

数年前に先生が「病気が見つかってね。偶然だけど、大きな病院にすぐに入院できてラッキーだったわ」と教えてくれて。コロナ前、お見舞いに行くこともありました。

その後、根治が難しい病気と聞かされました。病名を検索し読むほどに病気のことに触れるのが怖くて、先生の朗らかな笑顔に甘えてばかりいました。

私の最大の後悔です。

つらい気持ちを誰かに聴いて欲しかったかもしれないのに、私は逃げていました。

 

退院後、近所だったこともあり、ペン字のレッスンは先生のご自宅に書いたものを持っていって添削してもらうという形に変わりました。圧倒的に話す時間は少なくなったけれど、玄関先での少しの会話で「仕事頑張ってるね」「ペン字は細く長くつづければいいのよ」と私を気遣ってくれました。

 

数週間前まで、県内の教室までレッスンに行っていたとのこと。 

亡くなったことを知った時は、悲しいというより、信じられない気持ちでした。

先日銀座の鳩居堂で買い物をしていて、先生が好きそうな一筆箋を見つけた時に「あぁ、もう会えないんだ」と我に返りました。私の中ではまだ先生は生きています。

先生からいただいたペン。

ブルーブラックのインクの色が素敵です。インクを買い足してもう数年使ってます。

人から見たら、ただのペンですが、私にとっては唯一無二の宝物です。

 

先生はやさしさの中に強い闘志を秘めた強い心の持ち主でした。

先生と会えなくなって、私も変わろうと心に決めました。

それは「命がある限り、強く生きよう」ということです。

虚勢を張るのではなく、つらい時こそ、人にやさしく接しようと。

そして自分を大事にしようと。苦しくなるほど我慢しない。

わがままをいうのではなく、自分の気持ちをごまかさない。

人の目を気にしすぎないこと。

いつも朗らかでいること。ちょっとしたことにイライラしないこと。

ありがとうをたくさん言うこと。

ありがとうを言われるような人になるよう、成長しつづけること。

 

 

今朝、音楽を聴きながら散歩をしていたら、この曲が流れてきて。涙と鼻水の中、歩き続けました。

どうしても先生のことを文章に残しておきたくて、今日のブログを更新しました。

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