ほはばブログ

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50代からの女性の暮らし方、働き方、学び方

軽度知的障害のお子さんへのキャリア支援・1.就労ってゴールじゃなくてスタート。

今年を振り返って国家資格キャリアコンサルタント資格を取得しましたことは私にとって頑張ったのひとつにあげられます。

産業カウンセラー養成講座からの受験で、そもそも「産業」という部分をよく考えずにカウンセリングを学びたいという勘違い受講からのスタートでしたが、結果的にはキャリアコンサルタント試験を受験することで、私自身にとって大きな学びになりました。

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来年はこの資格を活かす年にします。 

 

私がキャリアコンサルタントとしてやっていきたいのはふたつ。

・整理収納アドバイザー資格を持っている人が自分の得意分野を活かしつつ講座をつくり講師として活躍する人を増やしていく。

・私の息子の就労経験から、軽度知的障害を持つ方やご家族の相談に乗る。

もしそこまで到達できなくても、私が経験してきたことをブログで発信する。

 

今日はこの2番目の話。息子の就労までのお話をします。

息子の通っていた特別支援学校はハードな学校です。年中何かしらのクラスマッチやイベントがあり、まあとにかくいろんな意味で熱心な学校でした。

就労においても100%就職を目指します。

他の学校も同じような感じだと思いますが、特別支援学校高等部や高等特別支援学校での就労に関する実習は下記のようなスケジュールです。

 

1学年・・・校内実習(年2回)・デュアル型(学校での学びと平行に事業所での実習)

2学年・・・校内実習(年1回)、現場実習(年2回)

3学年・・・現場実習(年2回)

それぞれの期間は1~2週間、3学年になると1つの事業所で1か月程就労経験をします。デュアル型実習は寄宿舎から通えるところですが、それ以外の現場実習は自宅から通います。

様々な業種を経験しながら、自分の適性に合う会社を見つけ、会社側も障害の状況と業務が合うかというマッチングをしていくのですが・・・。

息子は実習の途中で打ち切りになったり、なかなかうまくいきませんでした。

結果、就職決まらず卒業しました。

 

理由は様々あります。

興味が持てるものがなかったのです。その上、私からの「ちゃんと就職してよね!!」という圧が強すぎたのです。高校2年生の頃からの反抗期もけっこうきつかった(私にではなく、夫に対しての当たりが強かった)。

3年生の秋に市内の就労移行施設で実習いただいたことがご縁で卒業してからもそこに在籍させていただくことになりました。

担任の先生が実習先の駐車場で「学校のことは気にしないで。人生は長いんだから大丈夫」と言ってくださったことが今でも印象に残っています。

 

先生の言葉どおり、息子は就労移行施設の指導員の先生の勧めで受験した事業所に合格して卒業から7か月後、働き始めます(期間限定ですが)。

今でも得意分野はわかりません。充実感をもって働いていないかもしれません。

しかし興味を持てなくても働き続けることができればそれでよいのではないかと今は思います。「あなたはわからないかもしれないけど、あなたの仕事は社会のどこかで役に立っているのよ」ということはお給料日に話しています。

一日一日が息子の「キャリア」です。今日何をやったかなどを話したり日誌を書いたりしてもらっています。短い時間でもアウトプットすることで今日も一日働いた自分を振り返る時間をとるようにしています。

 

キャリア、というと特別な技術がないと・・・と思われますが、得意分野でなくても続けられればヨシと思っています。

特別支援学校では就労支援に向けて全力で取り組んでくれます。

しかし現実問題、卒業後の方が悩みも多いです。

知的障害を持つ方(私の場合は経験上、軽度知的障害の場合の限定になってしまいますが)にもキャリア支援という考え方をもって、

「人生は長いんだから大丈夫」

と根拠をもって言ってあげられるキャリアコンサルタントになりたいと思っています。

 

www.ho-ha-ba.com