ほはばブログ

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50代からの女性の暮らし方、働き方、学び方

初回の24時間テレビを見た。そして私が考えたこと。

相当なへそ曲がりの私は週末、YouTubeで「第1回愛は地球を救う」を見た。


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小学生だった私は、この番組に衝撃を受けた。まず、12時くらいでテレビが終わってしまう時代に、夜中もテレビをつけたら放送できるんだ、ということに(絶対に見たいと思っていたが見られなかった)。それと、テレビ番組が(そして当時大好きだった欽ちゃんが)私たちに「募金してください」と呼び掛けていることに。テレビ番組というのはテレビ受信機という箱の中で芸能人が私たちを楽しませてくれるものだと思っていたのに、箱を見つめている私たちに向かって訴えかけているということに。私は一度だけ募金したことがある。親にねだりまくり電話をかけた。欽ちゃんは電話口に出なかったけれど、オペレーターにつながったときは本当に本当に感動した。私の手持ちの小銭を送ってもらおうとしたが、親がお札を出してくれて現金書留で送った。麹町という感じがとても難しかったのを覚えている。

その記憶は私にとっては今も行動の指針になっている。困った人がいたら何かしなくちゃ!という気持ちになる。大人になってからはスマートに人の役に立ちたいなーと思ったりもして、例えば電車で席を譲ったらなるべくその場から離れたり、一度電車を降りたりもする(まあこれがスマートかどうかは別だけど)。おばさんになった今、初回の24時間テレビを見ると泥臭く募金活動をしている(私よりも年下の)欽ちゃんや大竹しのぶさん、短パン姿のタモリさんも輝いている。今と同じように系列局も募金活動をしていて、大阪のお笑い芸人がわらわらやってきて電話をとるお手伝いなんかをしている。オープニングもみたけど、やはりグランドフィナーレは感動した。

上に貼った動画の1時間20分あたりに大橋巨泉さんが「これは国がやることだ」と総理大臣に向けて訴えていた。当時は介護保険もなかった。あれから高齢化率もあがったし、数々の介護サービスも増えたけど幸福度はあがったのかな。時間がある人はオープニングの動画も探してみて欲しい。黒柳徹子さんが、栃木県で訪問介護をしている看護師さんへのインタビューをしている。「入浴できる車ができても、入浴をお手伝いする人が足りない」。全然状況は変わっていないことに唖然とする。

今年の24時間テレビは「愛は地球を救うの『か』」。そんなの、こっちが聞きたい。