「ハダカデバネズミの最大の危機って何だと思う?」
...え?なにそのネズミ。
話の腰を折るのもナンなので、会話続行。
「うーん、家を壊されることかな」
「そう。ハダカデバネズミは土の中にいるんだけど、猫とかに荒らされて食べられちゃうのが最大の危機なのよ」
なるほど。
「でさ、集団で暮らしてるハダカデバネズミが巣を荒らされた時どんな行動をすると思う?」
んーーー。
難しい。
暫し、シンキングタイム。
あーー、わからん。
さっぱりわからん。
「ハダカデバネズミの中には、なーんにもしないでぐうたらしてるやつがいるんだって。だから、食べられそうになったら、働きデバネズミが、怠けデバネズミを『よいしょ、よいしょ』って押し上げて、生贄にするんだって!」
ちなみにこれは娘から聞いた、昨日の倫理の授業での先生の雑談です。
こわい。怖すぎる。
(ちなみにハダカデバネズミのビジュアルも怖いというかキモいです)
そもそも倫理の先生が高校生にハダカデバネズミの話から何を伝えたかったのか。
「怠けてもいいよ、でも怠けたあなたの役割は食べられる(に値する)ことなんだよ。」
か?
「どんな者にも役割がある。
だから虚無感に苛まされた時は、どんな形でも自分の役割を全うしなさい。」
か?
学生時代に勉強したことのほとんどは忘れてしまうだろうけど、娘にとってハダカデバネズミの話はずっと記憶に残るのではないかと思う。