ほはばブログ

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50代からの女性の暮らし方、働き方、学び方

【読了】子供向けだけど、国家公務員を目指す人に読んでほしい。現役農水省職員の「タガヤセ!日本」

寝る前にゆったりした気分で読める本。

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著者である、農林水産省の職員(国家公務員一般職)の白石さんを初めて知ったのは、農水省のHPでした。コロナ禍で卒業式などのセレモニーやイベントが中止になり、花の需要が減ったため、花卉業者を応援するための動画を見たのがきっかけ。

それがこちら。

www.youtube.com

www.maff.go.jp

かなり初期の作品でぎこちないですが、最近は他官庁にも出向いたり(海上保安庁の海軍カレー食べに行ったのが面白かった!)、大臣に質問紙に行ったり(このユーチューブでの情報発信は当時の大臣が発案だったとか)、品位のある面白さはぜひ小中学生に見せたい動画です。

私の視点1:耕すだけが農業じゃない!

農業離れが進んでいるのは、印象操作が大きいなと改めて思います。例えば稲作。田んぼを持っていたりする学校でとどろんこになって手植えするなんてイベントがあるけれど、あれはあくまでも思い出づくりであって、実際には無人田植え機が開発されている世の中です。また六次産業として、作ったものを商品化してネットで売る、ということをしている農家もいます。例えばサツマイモを作って、スイートポテトにしてネットで販売する等。自分の作った作物に付加価値をつけて、農作物を出荷する値段よりも高い収入を得ることも可能なのです。

 しかし、そうした状況を私たちは知る努力をしなければ得られません。この本の著者である白石さんは、直接農業はしていませんが、農業にアンテナを張り日本の農業が元気になるようにするにはどうすればよいか考えています。いろんな角度から日本の農業についてアンテナを張り、農業に携わることは可能だと思いました。

 

私の視点2:国家公務員として何をすべきか迷ったらこの本!

娘が昨年就活で、公務員受験も視野に入れていました。志望理由書の添削などを手伝ったのですが、イマイチ納得のできるものではありませんでした。

公務員を受験する学生にここを頑張ったら納得のできる志望理由書が書けるよ!的なものを以下に示しておきます。

・実際にどんな仕事をしているのか表面的なことしか知らない。

・民間企業ではなく、なぜ公務員として働きたいのか違いが明確ではない。

・(地方公務員の場合)県職員としてできること、市町村職員としてできることがイメージできない。

・(国家公務員の場合)一般職としてできること、総合職としてできることがイメージできない。

・公務員として働きたいと思う自分の軸がない(見えない)、思いが伝わらない。

・自分の管轄する行政区や省庁関連でどんな問題や課題があるか把握していない。

 

この本を読むと農水省の「中の人」の言葉で書かれています。省庁は違えど、抽象化して読めば他の省庁も同じように考えることができそうです。就活生にもおすすめしたい一冊です。