ほはばブログ

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50代からの女性の暮らし方、働き方、学び方

「そして、バトンは渡された」読了。

「駅まで車で迎えに来てもらえて、お寿司食べに連れて行ってもらえて、服まで買ってもらえるなんて、幸せだなー」

 

なにそれー?いきなり。

先月までだって同じことしてたよ。

でも、当たり前であることが恵まれてるってことに気づいてしまったのね。

先週から一人暮らしをはじめ、1週間ぶりの帰省での娘の一言。

思いがけない言葉に嬉しいよりも先に「与えることがあることの幸せ」を感じた土曜日の午後の小さなできごとです。

 

今週本屋大賞が瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」に決まり、久しぶりに、本当に久しぶりに瀬尾さんの本を買いました。

 

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

 

 

 

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 本屋さんの帰りにセブンイレブンに寄り、いちごのパン(フェイスブックで絶賛されていた)を買おうとしていたけど売ってなくて悔しいからもう一軒のセブンも寄ったけどやっぱりなくて。こっちもおいしそうだからとメロンパンを購入。

 

瀬尾さんの本にはおいしそうな食べ物が登場します。

今回もそんな気がして、事前に準備。

もちろん食べ物のお話ではないけれど、食べることがこのお話の中で重要な部分になっています。

 

母親と死別し、父親も海外へいってそのまま離婚。

4回苗字が変わり、最終的に血のつながらない父親と暮らす主人公。

そこには、あたたかな食卓と、おいしいおやつと、風変わりな会話がありました。

 

幾度となく繰り返される離婚や結婚に「ちょっと展開にムリがあるんではないかい?」

と思わなくもなかったけど、それを圧倒する親子愛、人間愛と淡々とした主人公の描き方のギャップにやられてしまった。

特にラスト。泣けます!

 

思えば私が何かを与える立場になったのは、親になってから。

おむつの世話をする。

試行錯誤で離乳食をつくる。

ごはんやお弁当をつくる。

 

入園入学の準備をする。

夢の実現のために一緒に祈る。

等々。

 

怒涛の子育ての渦中にいるときはそれらを「与えることができる幸せ」なんて、考えたこともありませんでした。

子育てや家事が好き嫌いとかの問題ではなく、純粋にそれらの行為で自分が幸せと感じていたかどうか、ということでいえば・・・。

 

残念ながら私は幸せを感じる度合いが低かったのです。

 

でも、今になってそれらの日々にただただ感謝している自分がいます。

与えられる人がいてよかった。

完璧でないにしても、与えることのできる存在になれてよかった。

そう思えたのがたまたま自分の子供だったけど、このお話みたいに血縁関係でなくても与えることができて嬉しいなと思える人がいるってとても幸せなことです。

 

 

このタイトル「バトンを渡す」。

いつか娘が今日の小さな「幸せだなー」を忘れないで「近い未来に与えられることが幸せ」な方になってくれたらいいなと願います。

 

そして、将来に夢を馳せることができる私は本当に幸せなんだなと思いました。

 

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