このセミナーを聴くために。
実はキッチンスペシャリスト試験勉強仲間で登録した団体があるのですが、その後活動することもなく休眠状態(にもかかわらず、いつもこうした案内をくださる筑西市の市民協働課様ありがとうございます)。
観光振興とはほど無縁な私ですが、この「ゼロから」という書き出しのタイトルに興味をもちました。講師業ってその内容を作り出すところから始める、つまりゼロからの作業もあります。もちろん資格講座などは勝手に私が作り出すことはありませんが、事例などは常に更新しています。
ゼロから作り始めるってものすごくエネルギーがいるわけです。制約がある、求められているものと提供したいものが違い過ぎる、そもそもそれを自分が生み出す技量がないなど様々なハードルがあります。
それは講師業に限らず普段の暮らしの中でもありますよね。
うまくできない、形にならない、終わりが見えない時、思考がストップし、できない言い訳を考えることに走りがちですが、自分の気持ちがそこに向いている限りなんらかの道はあるのです。それを「観光振興」という事例で見せてくれたとても意義あるセミナーでした。
特に福島県双葉町の双葉だるまの取り組みは聴いているだけでワクワクするものでした。
そもそも観光振興っていうくらいだから「そこに住んでいる人がやるもの」って自動的に思っちゃってる。でも、双葉町には人が住んでいないのにまちづくりしてるのです。
私が長ったらしく説明するのもアレなので、ホームページ貼ります。
興味深かった点はたくさんあるけれど、その中でも「おぉー!」と思った点は3つ。
1.その活動が誰に向いているか
ダルマは散り散りになった町民をつなぐシンボルという意味を担っています。
観光振興というといかに人を呼び込むかという視点で考えられるのですが、そもそも呼び込もうにも双葉町にはいまだに立ち入れない地区もあります。
抗えない状況の中、双葉の人達が離れた場所で活動をしていることを発信することで双葉の人以外の人が「双葉町=ダルマの町」と知ることができる。
少なくとも私の頭の中では昨日以降「双葉のダルマ」としっかり刻まれました。ロゴもかなりインパクトありますしね。
2.伝える切り口
この事業は震災後に発足後したものだそうです(ダルマ自体は昔から縁起物として地元にあったもの)。
パネラーの方がこんなことを言っていてとても印象に残りました。
「『原発事故があって辛いんです』と発信するか
『私たちにはダルマがあるんです』と発信するか、ネガティブなことをどう発信していくか。
その温度差は歴然ですよね。
3.他で同じものをやっていても見せ方を変えればオンリーワンになる。
昨日まで私は「ダルマ=群馬の高崎」という決めつけがありました(関東人ですから)。
でも「だるま 有名」で検索したら日本三大だるま市なんてのも出てきました。筑西でも1月にだるま市やってますしね。全国に目を向けたらあっちこっちにダルマがゴロゴロしてるわけですよ。
双葉ダルマは双葉ちょうちんとセットになってるところで他のダルマとは一線を画してます。ちょうちんに灯りを灯せば美しい。しかも美しいだけではなく双葉の人たちの「“追悼の意”と“復興の願い”が込められた光」なのです。
ダルマもちょうちんもあまり興味がなかったのですが、ホームページいつまでも見ていたい気持ちになりました。車で行ける範囲で同日ダルマのイベントがあったら絶対双葉の方に行きます!
ここまで書いてみて、観光振興の視点も講座を作る視点もそれほど違いがないなーって思いました。
観光振興に全くお役に立てず申し訳ない限りですが、私、すごくいいヒントをもらいちょっと嬉しい一日でした。
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整理収納 問合せ - セミナー講師 塚本英代
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