今週のお題「おとうさん」
うちには子供が2人いる。
今年20歳の長男と今年18歳の長女。
長男は軽度知的障害がある。めちゃくちゃ素直だけど、「体は大人、心は子供」という逆コナン状態は歳を追うごとにどう対処していいのか悩む場面も多い。
そんな息子の超がつくくらいの理解者が私の父だ。今年のゴールデンウィークも2人で福島まで一泊で出かけていった。
道中、山の中で車が故障したとこのと。自動車整備士である父に向かって「じいちゃん、ガソリンスタンド呼んだら」という空気の読めない言葉にプライド傷つけられたのか、整備道具もないのに川から水を汲んだりしてなんとか直したとか、料理用の麩を買い気づかず帰りのおやつとして食べていたとか本当に2人のやり取りは面白い。とにかくマイペースなのだ。
日々の暮らしの中で就労だ、療育だと悩むことばかりだけど、息子のあるがままを受け入れてくれる父のお陰で「ま、なんとかなるか」という気持ちに戻ることができる。
父が思ってるよりも世間は厳しい。実際期限つきの採用だから息子の仕事探しは続く。
それでもニコニコしながら息子の話を聞いてやる余裕がない時にふらりと遊びに来てくれる父は、もしかしたら親よりも強烈なサポーターなのかも知れない。
もしも。
もしも私が仕事を継いであげられたら、息子に障害がなかったら、などと時々「もしも」のことを考えてしまう。「親孝行」という言葉を聞くと、チクリと胸がいたむ。
私のことも息子のことも肯定も否定もせず「ああ、そうか」という態度でいてくれる父。滅多につながらないらくらくスマホでこのブログを読んでくれていたらいいなと思う。